東京貴金属見通し=東京金、乱高下か

2020/03/19 16:59:57

<金>
 今週の東京金先限は、株価の続落歩調を背景とした保有資産の換金売りに押され、水準を切り下げた。
 来週は乱高下か。株価の下落基調が続くようだと換金売りも止まらない流れであるため、再度の下振れを警戒する必要がありそう。ただ、大きく下押したところでの買い拾う動きは活発で、値動きの荒い1週間となりそう。安全資産として金の需要が回復し、上昇トレンドを描くまでには時間が掛かりそうだが、今週のように先限5000円割れ水準は、買い拾う姿勢での対処が得策と読む。

<白金>
 今週の東京白金は急落。新型コロナウイルス感染症の拡大を背景とした世界的な景気後退懸念を背景とした換金売り圧力が高まった。
 また、自動車大手各社は16日、欧州での生産を削減。ゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手3社が18日、全米自動車労組(UAW)の要請に応じ、北米の全工場の休止を発表。自動車生産台数の減少見通しを受けた工業用需要の減少予想などに下押され、東京白金先限が直近の価格帯を下抜け、3月17日安値1843円まで下落。リーマン・ショック後の安値(2008年12月12日2276円)も一時下抜け、2002年7月以来の安値圏に値を沈めた。
 その後は値ごろ感からの買い戻しが入り下げ幅を縮小したが、需給環境の悪化が相場の上値を圧迫しており、目先の戻り高値は売られる展開が見込まれる。

 週末からの3連休に伴い、「来週の予想レンジ」の掲載は見送らせて頂きます。

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