東京貴金属見通し=金、堅調推移か

2020/03/27 17:05:50

<金>
 今週の東京金先限は、米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限の量的緩和を決めたことなどを要因に、大きく値を戻す展開となった。
 来週は堅調推移か。各国の中銀が金融緩和姿勢を鮮明にさせていることで通貨の価値は低下しゴールドは換金売り懸念が後退、見直し買いが膨らむ流れとなっている。26日には米国で週間新規失業保険申請件数が急増しNY金は上昇した。米国での雇用の悪化は避けられないとみられるため、同統計は3日の雇用統計とともに、今後も買い要因になる可能性が高い。値動きの荒い取引が続くと予想し、押し目買い姿勢での対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは5500円〜5900円。

<白金>
 東京白金先限は3月17日安値1843円をつけた後は買い戻され、25日高値2699円まで値を戻したが、その後は上値の重い展開となった。
 南アフリカ共和国で、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために外出禁止令が出され、白金鉱山からの産出が減少するのではないかとの思惑から上伸。しかし、南アフリカのマンタシェ鉱物資源エネルギー相が25日、白金族金属(PGM)の加工事業は、26日夜から21日間の外出制限期間中も継続すると発表すると、思惑から上伸していた相場は手じまい売りが入り反落した。また、世界的な景気後退懸念を背景とした需要減少見通しが引き続き相場の頭を押さえており上値は重い。目先は現在の値位置でもち合いながら値固めを試す動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2400円〜2700円。

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