東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2020/04/03 16:58:45

<金>
 今週の東京金先限は、短期筋の利食い売り先行で軟調に推移した後、米雇用関連指標の悪化を背景に急反発し買い支えられる形で越週した。
 来週は、新型コロナウイルスの感染拡大の終息がみえないことから、安全資産として買いが膨らむ局面がありそう。2日の米指標の悪化に敏感な反応を示し買われた動きは、依然金市場に逃避資金が入りやすい環境であることを窺わせた。国内市場では出来高が減少し、先月の乱高下後の売買疲れが顕著だが、大きく下振れるような地合いではない。押し目買い姿勢が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは5350円〜5850円。

<白金>
 今週の東京白金先限は3月25日高値2699円から下落したが、その後は2500円付近でのもち合う動きとなっている。
 需給面では、南アフリカを拠点とする世界的白金大手3社、アングロ・アメリカン・プラチナム、シバンエ・スティルウォーター、インパラ・プラチナム(インプラッツ)が、顧客への白金供給契約に不可抗力条項を発動。南ア政府が新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出禁止措置を実施していることが要因。ただ、世界経済の減速懸念が高まる中、自動車部品として使用される白金の需要も鈍化している。また、多くの自動車メーカーから自動車生産の一時停止を発表したことも追い打ちをかけ、白金相場は上値も重い。目先は現在の水準でもち合いながら値位置を探る展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2400円〜2600円。

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