東京貴金属見通し=東京金、買い有利か

2020/04/10 16:35:38

<金>
 今週の東京金先限は新型コロナウイルスの感染拡大の終息がみえないことから、安全資産として買いが膨らみ水準を切り上げて越週した。
 来週も世界経済に対する懸念が根強い状況であるため、安全資産買いが続き堅調に推移しそう。金現物を裏付けとするETF(上場投資信託)の残高は着実に増加しており、上昇トレンド継続と読む。上場来高値となる5913円は通過点だろう。強気買い姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは5750円〜6000円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。3月中旬に乱高下した後は落ち着きを取り戻し、先限は2500円を上回る水準でもち合う動きとなった。また、NY白金も1トロイオンス=750ドル付近で推移しており、チャート面では、リーマン・ショック後の安値(2008年10月27日安値752.1ドル)が下値支持として作用していることが示されている。
 中国自動車業界団体が9日発表した3月の新車販売台数は104万5406台と、前年同月比40.4%減少。新型コロナウイルスの流行に収束の兆しが見える中、減少幅は2月(78.5%)から縮小したが、引き続き大幅なマイナスとなった。ただ、中国は自動車メーカーが利益率の高いガソリン車の販売に注力し、キャッシュフローを改善できる体制を整えるために電気自動車(EV)の生産拡大を義務付ける規制を一時的に緩和することを検討しているとの指摘もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで2400円〜2700円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ