ニューヨーク貴金属市況=金は清算値確定後にマイナス圏に転落

2020/04/15 6:00:00

 14日のニューヨーク貴金属市場は、軒並み堅調。
 NY金は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気減速懸念が日増しに強まる中、国際通貨基金(IMF)がこの日発表した最新の世界経済見通しで、2020年の世界の成長率が3%縮小し、1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になるとの見方を示したため、景気減速懸念がさらに強まって安全資産としての魅力も高まる格好。世界の各中央銀行による大規模な流動性供給措置も金を引き続き支え、4営業日続伸で清算値(終値)は確定。ただ、その後の電子取引では買い過剰感の高まりなどから利益確定売りが入ったためか上げ幅を削り、マイナス圏に転落している。
 NY白金は3営業日続伸。中国税関総署がこの日発表した3月貿易統計で、輸出が前年同月比で6.6%減、輸入が0.9%減とそれぞれ市場予想(輸出14%減、輸入9.5%減)ほどの落ち込みでなかったためか、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための広範囲にわたる封鎖措置に効果が出ているとの見方が広がり、同国の過度な景気減速懸念が和らいだことから買いが膨らむ格好。一時は前日比で80ドル超の上昇幅を記録した。

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