東京貴金属見通し=金、押し目買い姿勢で

2020/04/17 16:49:01

<金>
 今週の東京金先限は、NY金高を受け急伸し上場来高値を更新した後、利食い売りが膨らみ高値圏からやや外れる形で越週した。
 来週は調整色を強めながらの取引か。上場来高値更新後の一服感は、3月半ばの深い下押しを連想させるが、あの時は世界的な金融緩和が相次いで発表される前だったため、資金供給の拡大による経済対策が実施されている現況とは様相が違う。利食い売りなどによる下押しは限定的だろう。通貨の信用度を低下させゴールドの価値を押し上げている地合いは調整売り一巡後、再び国内金価格を未知の領域へ導くと読む。押し目買い姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは5700円〜6000円。

<白金>
 今週の東京白金は値を伸ばし、15日に1カ月ぶりの高値2721円をつけたが、その後は売りが入り下落。NY白金は14日に急騰し、高値838.2ドルをつけ800ドル台を1カ月ぶりに回復した後は、上値の重い展開となっている。
 世界最大の白金生産国の南アフリカ共和国で16日までの予定だった外出禁止が30日まで延長され、同国の鉱山会社からの供給減少懸念が強まった。また、中国の複数の当局者が9日、同国の自動車市場について、新型コロナウイルスの感染拡大による短期的な影響があったものの、徐々に回復し長期的には安定するとの見解を示していることや、トランプ米大統領が15日の記者会見で、各州知事の判断で制限した経済活動を段階的に再開するためのガイドラインを発表。経済の回復期待が強まったことなどに支えられ、当面は底固い値動きが続くと考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2500円〜2800円。

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