東京貴金属見通し=金、強気買い有利か

2020/04/24 16:55:32

<金>
 今週の東京金先限は、利食い売り一巡後の押し目買いが膨らみ、最高値圏まで戻す形で越週した。
 来週は上場来高値を更新する動きがみられそう。トランプ米大統領は27日に新型コロナウイルス対策として2.2兆ドル(米国内総生産の約1割)の米国史上最大規模の救済法案と、4840億ドルの追加対策に署名すると報じられている。日米欧の政策決定会合がそれぞれ予定されている週でもある。世界の中銀が大規模な金融緩和や資金供給を続ける姿勢であり、それが継続中であることを確認することになるだろう。通貨の信用度を低下させゴールドの価値を押し上げている地合いが、より引き締まる流れだ。来週こそ再び金価格を未知の領域へ導く週になると読む。強気買い姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは5850円〜6150円。

<白金>
 今週の東京白金は狭い範囲で上下動した。
 新型コロナウイルス感染症の拡大による世界経済の停滞が相場の上値を圧迫している。欧米諸国では停止していた経済活動の再開が検討され始めていること、中国での企業活動が徐々に再開され、自動車メーカーや販売店での活動再開が進んでいることなどが支援材料。また、南アフリカ共和国は23日、3月26日から実施していた外出制限を5月1日から制限を段階的に緩和すると発表。世界経済の回復とそれに伴う需要回復への期待感に下支えられ、月末にかけては現在の値位置でもち合う動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2400円〜2700円。

 来週はゴールデンウィークにより休載とし、次回配信は5月8日(金)とさせていただきます。

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