ニューヨーク貴金属市況=金は清算値確定後に上昇、1730ドル台

2020/04/30 6:00:00

 29日のニューヨーク貴金属市場は、まちまち。
 NY金は続落。米国で開発された抗ウイルス薬「レムデシビル」が新型コロナウイルスの治療薬として利用できるとの期待が広がり、米株価が上伸。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、安全資産としての「金」が売られる展開。本日発表された今年第1四半期の米国内総生産(GDP)速報値はマイナス4.8%と市場予想(マイナス4.0%)を上回る落ち込みとなり、これを手掛かりに買い戻される場面がみられたが、上値は重かった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きが決まった。市場予想に沿った内容で声明への反応は限られたが、その後は、パウエルFRB議長が会見で「次の雇用統計で失業率が2桁に達する」と述べたほか、経済活動は4−6月期に非常に大きく落ち込み「今までにない悪いデータを見るだろう」との見解を示したため、これを受けて金が買い戻され、清算値(終値)確定後の取引で1730ドル台まで値位置を切り上げた。
 NY白金は続伸。欧米での経済活動再開の動きに加え、米国で開発された抗ウイルス薬への期待から欧米株価が大幅高で推移したことを好感して、一時830ドルに迫った。しかしその後は、利益確定売りに値を消し、800ドル台は維持できなかった。

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