東京貴金属見通し=金、押し目買い局面か

2020/05/22 16:45:11

<金>
 今週の東京金先限は週明けの上場来高値更新後、利食い売りに圧迫され、やや地合いを軟化させて越週した。
 来週はもち合う動きか。世界各国で経済活動を再開する動きが見られるため、リスク選好でゴールド買いの勢いは減速気味。しかし、金融緩和を背景にした通貨価値の低下が下値を支える構図に変化はないと読む。経済回復期待で先行し戻り基調にある株価が、コロナウイルス感染「第2波」の懸念により反転すれば、リスク回避の金買いは膨らむであろう。押し目買い姿勢での対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは5900円〜6100円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動が徐々に再開される中、欧米経済指標の改善を受けて投資家のリスク回避姿勢が後退したことから、先限は21日高値2950円をつけ、2か月ぶりの高値圏に浮上。ただ、100日移動平均線(21日時点2992.55円)に届かず、高値からは売られる動きとなっている。
 大手白金材料メーカーのジョンソン・マッセイ(JM)社が18日に発表した需給報告では、2020年の主要な自動車および産業用消費者からの白金系貴金属(PGM)の需要は急激な落ち込みが見込まれている。また、中国が第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議を22日に開始したが、成長目標の公表を見送る異例の対応を発表。米中対立の激化懸念なども背景に先行き不透明感の強さが白金の上値を押さえており、目先の戻り高値は売られる動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2600円〜2900円。

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