ニューヨーク貴金属市況=米中対立への懸念を手掛かりに金は反発

2020/05/23 6:00:00

 週末22日のニューヨーク貴金属市場は、パラジウムを除き反発。
 NY金は反発。中国政府が、香港に国家安全法の迅速な制定を義務付ける新たな法案を全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に提出したことに対して、米政府高官が相次いで懸念を表明。トランプ米大統領も「強力な対応を取る」と牽制した。また、米国は21日、批准国が非武装の航空機で相互に査察できる領空開放(オープンスカイ)条約をロシアが繰り返し違反したとの理由から脱退を表明した。これに対しロシアは条約を順守していないのは米国側だと主張している。米中、米ロの対立懸念から安全資産としての「金」が買われる格好となり、一時1トロイオンス=1740ドル台を回復した。ただ、取引終盤にかけて3連休を前にポジション調整の売りが優勢となり、上げ幅を削った。
 NY白金は反発。欧米での経済活動再開に伴う需要回復期待に加え、金相場の上昇も好感され一時900ドル台に乗せた。ただその後は、週末要因から利益確定売りが入り上げ幅を縮小した。

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