ニューヨーク貴金属市況=金は世界経済への楽観的なムードが広がり小反落

2020/06/02 6:00:00

 週明け1日のニューヨーク貴金属市場は、金を除き続伸。
 NY金は小反落。香港情勢をめぐる米中両国の対立激化に対する懸念に加え、白人警官による黒人男性拘束死事件をきっかけに全米で広がった抗議デモへの懸念などを背景に、投資家のリスク回避姿勢が広がり、相対的に安全資産とされる金を買う動きが先行し、一時は続伸となっていた。ただ、買い一巡後は中国メディアの財新と英調査会社マークイットが1日発表した5月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が、景気の拡大・縮小の節目である50を2カ月ぶりに上回ったうえ、新型コロナの感染拡大に伴い急激に悪化した2月以降で最高の水準となったほか、5月の米ISM(供給管理協会)製造業景況指数は市場予想を下回ったものの、前月から上昇したことを受け、世界経済の先行きに対する楽観的なムードが広がり、投資家のリスク回避姿勢が後退したため、安全資産の金を売る動きが優勢となり、小幅ながら反落となった。
 NY白金は世界経済の先行きに対する楽観的なムードが広がり、白金の需要増加観測が強まったことに加え、米株価の上昇に連れる格好で続伸となった。

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