東京貴金属見通し=金、底固い動きか

2020/06/05 16:33:56

<金>
 今週の東京金先限は、方向性乏しく節目の6000円を挟んでもみ合った。
 来週も売り買いが交錯する中、底固く推移しそう。株価の上昇が安全資産である金を圧迫しているが、下値では世界的な金融緩和を背景に押し目買い意欲が窺える。新型コロナウイルス感染の再拡大の兆候や、米中対立に絡んだ不穏な動きも下値を支えるだろう。株が下落すれば、余剰資金は貴金属市場に流入する可能性があるため、下値で買い仕込み上昇局面を待つ姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5850円〜6050円。

<白金>
 今週の東京白金は、100日移動平均線(5日時点2944.2円)を上値抵抗としたもち合いの動きとなり、目先は同水準の突破を試す動き。新型コロナウイルス感染症対策として停止していた経済が再開されることへの期待感や、各国中央銀行が景気を支えるために追加金融緩和を行い、投資資金が市場へと流入したことなどが支援材料視される。
 ただ、中国と米国の対立激化懸念とそれによる米中貿易摩擦の再燃懸念、世界経済の回復への期待感は強いが観光業や外食産業などへのダメージが大きく失業率の上昇や自動車生産台数の減少への懸念もまた根強い。このため、前述の100日移動平均線の突破に失敗するようだと急反落し、4月22日安値2381円を視野に下落する可能性が高まる点には注意したい。
 来週の予想レンジは先限ベースで2600円〜3000円。

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