東京貴金属見通し=金、強気買い局面か

2020/06/12 16:37:32

<金>
 今週の東京金先限は押し目買いがみられ、目先の下値を確認する形で越週した。
 来週は買い方有利で推移しそう。米国では新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が広がっており、安全資産とされる金相場に再び投資資金が流入しそうな様相。今週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、慎重な経済見通しが示され金融緩和の長期化観測が強まったため、NY金の下値は固いだろう。戻り頭をみた株式、目先の下値を確認したゴールドとの判断で、来週は強気買い姿勢での対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは5900円〜6100円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。5月以降、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動を再開する動きが全米で拡大し、需要回復期待を背景に白金は上伸していたが、ロイター通信から半数近い21州で感染者が増加と報じられると、新型コロナの感染「第2波」への警戒感が高まった他、再び感染が広がれば、景気回復が大幅に遅れるとの懸念により12日は急落した。
 また、チャート面でも100日移動平均(12日時点2916.8円)が強い上値抵抗線となっており、これに押し戻されたことで短期的には5月7日安値2527円を目途に下落すると考えられ、同水準を割り込むと4月22日安値2381円も視野に入る。
 来週の予想レンジは先限ベースで2500円〜2900円。

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