東京貴金属見通し=金は底固い動きか

2020/06/19 16:40:41

<金>
 今週の東京金先限は、売り買い交錯し方向性乏しく推移した。
 来週は新規材料待ちの中、底固く推移しそう。米国など各国で高まる新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感は、下押す局面では安全資産として押し目買いを誘うだろう。警戒感が高まれば、水準を切り上げると読む。米中摩擦や北朝鮮情勢も少なからず支持要因。再上昇の切っ掛けを待つ形で、下値を買い拾う姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5850円〜6050円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米国の一部の州で新型コロナの感染者数が増加していることや、中国・北京市政府は15日、新型コロナを発症した感染者が11日以降、計79人確認されたと発表。中国での第2波への警戒感が強まったことで需要回復への期待感が後退。安全資産として円が買われたこともあり、白金は海外安と円高に圧迫される格好で値位置を切り下げた。
 中・長期的には米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上のゼロ金利と量的緩和の維持を決定し、市場の流動性が高まっていることが相場を下支える。しかし、パウエル米FRB議長が16日の議会証言で、米景気の先行きに慎重な見方を示すなど世界経済の先行き不透明感が強いことで上値も限られ、目先はもち合いながら値位置を探る動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2500円〜2900円。

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