東京貴金属見通し=東京金、戻り歩調か

2012/06/29 17:49:37

<金>
 今週の東京金は、再びユーロ安懸念の台頭により売り圧力が強まり、水準を切り下げる展開となった。
 来週は今週末、ユーロ圏諸国が問題銀行への直接資本注入を可能とする仕組みを設けることで合意し、債務危機の深刻化がひとまず回避されるとの見方から長い下ヒゲを伸ばし、場味を回復して越週したため戻り歩調となりそうだ。
 欧州の債務危機対策の進展が鮮明化すれば、一気に買い戻しが膨らみ大幅高も期待できる。最近の為替はユーロが強含むと対ドルで円が軟化するため、NY金高・円安といったダブルの強材料が価格を押し上げる日もありそう。遅れることなく買い仕込むべきと考える。
 来週の先限予想中心レンジは3950円〜4200円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。欧州連合(EU)首脳会議で具体的な対策がでないとの思惑や、中国の経済成長失速への警戒感などに圧迫された後は、週末のEU首脳会議では銀行の監督制度を統一することや、資本不足の銀行に対し、欧州安定機構(ESM)を通じた直接融資を可能とする仕組みを設けることで合意されたことがポジティブサプライズとなり買い戻された。欧州債務危機の深刻化が回避されるとの期待感が下支え材料となり、目先の下げ幅は限られそうだ。
 ただ、ドイツではこのところ、経済指標の不振が続いている。欧州を支える同国経済への楽観的な見通しが強まらない限り、欧州債務危機への警戒感は払拭されず、来週の白金市場も戻り高値は売られる展開になると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3500円〜3800円。

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