東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2020/06/26 17:05:20

<金>
 今週の東京金先限は、米国で新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感を背景にNY金が上昇したため水準を切り上げた。
 来週も米国のウイルス感染者数の増加を要因に堅調推移か。高値警戒圏にある米株価が下振れするようだと日米で株安・金高の日がみられると読む。ただ、国内金の出来高は盛り上がらず、勢いに欠ける取引が続いていることで過度の期待は禁物だろう。押し目を買い拾う姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは5900円〜6150円。

<白金>
 今週の東京白金は週明けから上伸し、先限は24日高値2848円をつけたが、100日移動平均線(24日時点2854.8円)に押し戻される格好で反落し、2800円の大台を割り込んだ。
 中国の北京で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことや米国での米黒人差別抗議デモ、新型コロナ感染拡大の「第2波」懸念にともなう世界経済の減速懸念などが工業用需要の比重の高い白金相場を圧迫している。また、南アフリカの白金大手インパラ・プラチナム(インプラッツ)は24日、3月に顧客への白金供給契約に発動した不可抗力条項を撤回したと発表。同社は3〜4月、新型コロナウイルス感染拡大防止のために鉱山を一時的に閉鎖せざるを得ず、生産量が急減していたが、6月中旬には生産能力が85%まで回復したとしており、供給増加見通しも弱材料視されるため、来週は上値の重い展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2500円〜2900円

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