東京貴金属見通し=金、買い方有利か

2020/07/03 16:53:18

<金>
 今週の東京金先限は、NY高を受け上場来高値を更新する動きをみせた。
 来週も買い方有利の展開か。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国をはじめ各国で積極的な金融緩和策や財政出動が打ち出されていることで、ゴールドの地合いは引き締まったままだ。しかも、この状況が長期化するとの見通しであるため下値は堅い。米国でコロナの感染者数が増加していることを背景に米株やドルが急落するようだと、再度の上場来高値更新は必至の流れ。突如としてワクチンが開発されたと報じられない限り、強気買いでの対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは6050円〜6300円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。東京金が上場来高値を更新したことにつれ高し、先限6月限は2日高値2904円をつけ、3週間ぶりの高値圏に浮上した。しかし、その後は値位置を維持できずに反落した。米雇用統計は市場予想を上回る強い内容となり相場を支えたが、米国での新型コロナウイルスの感染再拡大が続くことや、香港を巡る米中対立の激化懸念などを背景とした売りに圧迫され、上値の重い展開となった。
 米国では、中国当局者らによる香港の自治侵害に対して制裁を科す「香港自治法案」が議会を通過。トランプ大統領が署名すれば成立する。同法案の成立は米中対立の激化懸念を強めることで圧迫材料。相場はそれらを織り込んだ動きとなっており、目先の安値は買い拾われる押し目買いの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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