東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2020/07/10 16:37:03

<金>
 今週の東京金先限は、NY高を受け上昇来高値を再更新後、利食い売りに高値圏から外れて越週した。
 来週も買い方有利か。米国の新型コロナ感染者数は1日6万人を超え、数字的にはかなり深刻な事態。堅調な米国株が崩れれば、安全資産としてゴールドは買われるだろう。世界各国で積極的な金融緩和策や財政出動が打ち出されているため、下値の堅い状況に変化はない。新型コロナウイルスのワクチンないし治療新薬の開発が報じられない限り、押し目処は買い拾うべきと読む。
 来週の先限予想レンジは6100円〜6400円。

<白金>
 今週の東京白金は、金相場の上伸になびいた買いに値を伸ばし、先限が9日高値2927円をつけ、1カ月ぶりの高値圏に浮上。しかし、その後は新型コロナウイルス感染症の再拡大や米中対立の激化懸念などを背景とした売りに圧迫されて、週末に急反落した。目先は100日移動平均線(10日時点2783円)を視野に下値を試す展開が見込まれる。また、同水準を下抜けば15日安値2693円も視野に入る。
 なお、南アフリカ共和国では、全鉱山労働者のうち68%が現場に復帰。しかし、南ア鉱業審議会によると、新型コロナウイルス感染症により、2日時点で白金鉱山で10人、金鉱山で7人の死亡者が発生しており、操業が完全に回復するまでには時間が掛かる。このため、供給減少見通しが相場を支えるとみられ、大きく下げた場面では買い戻されるだろう。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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