東京貴金属見通し=金、堅調推移か

2020/07/22 16:29:45

<金>
 今週の東京金先限はユーロ高を要因にNY金が急伸したため上放れ、上場来高値を更新する展開となった。
 来週も堅調推移と読む。21日の欧州連合(EU)首脳会議では巨額の経済対策で合意に至り、米議会指導者らは追加景気対策の議論を始める方針。経済対策と金融緩和で世界にはマネーが溢れ、NY金は人気化し一段高が期待できる様相にある。この状況下ならゴールドが買われて当然か。金だけでなく他の貴金属も上昇しており、買いが買いを呼ぶ展開を予想しても的外れではないだろう。強気買い姿勢が得策のようだ。

<白金>
 今週の東京白金は週末に急騰し、先限は22日高値3036円をつけ、3月9日(高値3059円)以来、4カ月半ぶりに3000円台を回復した。
 欧州連合(EU)首脳会議が21日、新型コロナウイルス危機対応で7500億ユーロの経済再建策について合意。景気回復への期待感が強まったことは、工業用需要の割合の高い白金を押し上げた要因。また、対ユーロでのドル安を眺めて、ドル建てNY白金が割安感からの買いが入り上伸した。これらを受けて、東京白金は直近のレンジを上抜き、新型コロナウイルス感染症の拡大による景気後退懸念が強める前の水準に値を戻した。当面は現在の値位置を維持できるかが焦点となり、欧米の景気関連指数を眺めながら方向感を探る展開となりそうだ。

 23日からの4連休に伴い、「来週の予想レンジ」の掲載は見送らせて頂きます。

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