貴金属見通し=金、乱高下か

2020/07/31 16:57:25

<金>
 今週の金先限は、強気買いと利食い売りに高値圏で乱高下する一週間だった。
 来週も荒い値動きか。米国と東京で新型コロナ感染者数が増加傾向である間は、安全資産としてゴールドは買い方有利で取引される地合いを維持するだろう。加えて米中対立激化を要因にドルが弱含みNY金が上昇基調を鮮明にさせているため、再度の上場来高値更新も期待できる。ただ、如何せん価格が高水準であることが買い方の勢いを鈍らせそう。上がった処では利食い売りが得策か。来週の先限予想レンジは6550円〜6750円。

<白金>
 今週の白金標準は、先限継続足で28日高値3245円をつけ、2月28日以来、5カ月ぶりの高値圏に浮上した。
 欧州復興基金が欧州連合(EU)27カ国で合意され、対ユーロでのドル安が進行。ドル建てNY白金は割安感からの買いが入り、指標10月限が28日高値1002ドルを記録したことが背景。ただ、米国内外で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況が続いているほか、追加経済対策をめぐる米与野党の協議難航や米中関係の悪化などを手掛かりとした売りに圧迫されて、その後は急反落。低調な米経済指標も相場を圧迫しており、短期的には2900円を試す動きが見込まれる。来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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