貴金属見通し=金、荒い値動きか

2020/08/07 16:29:04

<金>
 今週の金先限はドル安を要因にNY金が急伸したため、水準を大きく切り上げて越週した。
 来週は過熱感を背景に利食い売りがみられそう。連日で上昇来高値を更新している異常事態は、テクニカル売りに一旦冷まされる流れになると読む。切っ掛けはドル安が一服する時だろう。米国で追加の経済対策をめぐる与野党の協議は注目材料であることで、上昇基調を維持しながらも荒い値動きの1週間になると予想するのが無難か。
 来週の先限予想レンジは6800円〜7100円。

<白金>
 今週の白金標準は上伸。金相場が連日の上場来高値を更新する中、貴金属としての連想の買いが入り、先週の三角もち合いを上放れ、5カ月半ぶりの高値圏に浮上。7日には高値3390円をつけたが、米雇用統計の発表を7日に控えた調整の売りに押されて急反落した。
 短期的には下値を試す動きとなり、3200円の節目を下抜けば、31日安値3008円まで急落すると考えられる。しかし、各国政府・中央銀行による新型コロナウイルス感染症の対応で減速した世界経済を支えるための金融緩和策が継続しているため、貴金属としての需要から白金の下値も限られる。当面は売り買い交錯する荒い値動きをこなしながら、方向感を探る動きとなりそうだ。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3400円。

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