貴金属見通し=金、戻り売り有利か

2020/08/14 16:40:18

<金>
 今週の金先限はドル安一服を背景に利食い売りが膨らみ急落した後、下値で買い拾われ戻り歩調で越週した。
 来週は戻り売り有利か。今週の急落により、日足チャート上では現況下おいて7000円が厚い壁であることを認識させられた。相場において高値からの急落後、再度高値を超えるには新たな買い材料が必須。新型コロナウイルス拡大以上の材料出現を待ちながらの買い玉保持はリスクが高いだろう。ワクチン開発の報が金相場を下押すことを警戒する時期にもきている。戻り売りでの対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは6400円〜6900円。

<白金>
 今週の白金標準は上下動。7日に高値3390円をつけ5カ月半ぶりの高値圏に浮上したが、週明けに下落。その後、安値拾いの買い戻しが入り値位置を維持したものの上値の重い展開となった。
 世界的に新型コロナウイルス感染予防策の緩和で経済活動が再開し、緩やかな経済回復が期待されていることは、工業用需要の比率の高い白金にとっては支援材料。ただ、米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、依然として世界的に感染者数は増加し続けている。また、米国の追加経済対策を巡るトランプ政権と民主党の調整は難航が予想されることや、香港情勢で米中対立の激化も懸念される。このため、短期的には上値を試すが上値は限られ、戻り高値は売られる展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3400円。

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