貴金属見通し=金、依然戻り売り有利か

2020/08/21 16:35:05

<金>
 今週の金先限は戻り歩調で推移した後、NY金が利食い売りに下落したため地合いを軟化させる形で越週した。
 来週も頭重い展開か。新型コロナウイルス感染拡大を背景にした過熱気味の買いは一巡し、新規の材料が出現しないと高値更新は難しい様相になりつつある。安全資産としての買いに上昇する局面はみられるであろうが、テクニカル売りが頭を抑えることになると読む。国内・海外ともにチャート面での悪化は否めない。戻り売りでの対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは6400円〜6800円。

<白金>
 今週の白金標準は下落。先限は金の上伸になびいた買いが入り、週明けに上伸したが、19日高値3319円をつけた後は急反落。
 19日に発表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、景気の先行きに対する米連邦準備制度理事会(FRB)の慎重な姿勢が明らかになったことや、低調な米経済指標を眺めて景気への懸念が広がったことも圧迫材料。米FOMC議事要旨で事実上のゼロ金利政策を長期間維持するイールドカーブ・コントロール(YCC)への期待が後退したことで、投機筋からの調整の売り圧力が強まっており、短期的には、200日移動平均(21日時点3014円)の水準を試す展開が見込まれる。ただ、来週は27日にパウエル議長がジャクソンホールで講演予定となっているため、全般的に様子見姿勢も強まり、売り一巡後はもち合う動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3300円。

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