2020年のNY金、年間で10年ぶりの大幅高

2021/01/04 14:05:29

 2020年のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金相場は、年間では中心限月で前年末比24.4%(372ドル)上昇と、年間の上昇率としては2010年の同29.7%(325.20ドル)以来の大きさを記録。
 2020年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、安全資産としての金需要が拡大。また、世界的に新型コロナウイルス対策として金融緩和や大規模な財政出動の流れが強まる中、将来的なインフレ更新や通貨価値の低下を見込んだ買いも加わり、8月には中心限月で史上初めて2000ドルの節目を突破し、7日に2089.20ドルの史上最高値を付けた。9月以降は新型コロナウイルスのワクチン開発進展などによる世界的な株高に押されたものの、外国為替市場でのドル安進行に支えられた。
 また、2020年のドルは主要通貨に対し、米連邦準備制度理事会(FRB)による事実上のゼロ金利政策と量的緩和策、トランプ米政権の新型コロナウイルス対策による巨額の財政支出、リスク資産への需要拡大・・・などを背景に売られ、主要6通貨で構成されるドル指数は12月31日現在で前年末比6.70%下落と、年間としては2017年(10.086%安)以来の大幅な下落率となった。

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