米景気の早期回復や経済正常化への期待を背景に、投資資金が流出

2021/03/12 10:18:24

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、2021年3月11日現在で前週比23.03トン減少の1055.27トン。  3月5日発表された2月の米雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回り、米景気の早期回復への期待が広がった。また、米疾病対策センター(CDC)は8日、新型コロナワクチンを接種した人同士ではマスクなしで小規模会合が可能になるとの見解を示したうえ、米議会での新型コロナウイルス追加経済対策が成立する見通しとなったことから、経済対策による景気押し上げ効果や経済活動の正常化への期待も広がった。  前述の要因により安全資産としての金需要が減退。また、米長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時1.60%台に上昇したうえ、主要6通貨で構成されるドル指数が9日に92.503と2020年11月末以来の高値を付けたことも弱材料となり、3月3日〜3月11日まで7営業日連続で減少し、11日には2020年4月28日(1048.31トン)以来10カ月半ぶりの低水準を記録。

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