CFTC建玉報告:NY金(3月9日時点)

2021/03/15 17:09:19

 米商品先物取引委員会(CFTC)が12日に発表した建玉報告によると、9日時点のニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物市場の大口投機筋(非商業部門)の買越幅は17万5163枚となり、前週と比べ1万4475枚縮小。期間中に、投機筋は買いポジションを減らし、売りポジションを増やした。  期間中のNY金は下落。米労働省が5日に発表した2月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比37万9000人増と、市場予想18万2000人増を上回り、好調の目安とされる20万人増を大きく越えた。これを受けて、米景気の回復ペースに期待が広がり、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。  また、米議会上院は6日、新型コロナウイルス危機を受けた1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案を可決。同法案の成立の目途が立ったことや、新型コロナワクチン接種が進んだことで、米経済の回復ペースが加速するとの期待感が強まり、投資家のリスク選好意欲が改善する一方、安全資産としての金需要が後退した。なお、米追加経済対策法は期間後の11日に成立した。  また、米長期金利の指標である10年物国債利回りが一時1.6%台に上昇し、金利を生まない資産である金に引き続き売り圧力がかかったことなども、金が下落する要因となった。

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