SPDRゴールド・シェア現物保有量、11カ月ぶりの低水準

2021/03/19 11:15:13

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、2021年3月18日現在で前週比6.99トン減少の1048.28トン。  3月3日から15日まで9営業日連続で減少した後、17日も減少し、2020年4月23日(1042.46トン)以来11カ月ぶりの低水準となった。  ニューヨーク金融市場では、米バイデン政権の追加経済対策や新型コロナウイルスワクチンの接種拡大を受けて景気回復期待が根強い中、米長期金利の上昇基調が継続。指標となる10年物米国債利回りは3月18日に一時、2020年1月24日(1.762%)以来1年2カ月ぶりとなる1.754%に上昇。金利を生まない資産である金にとって、金利上昇は金の魅力を低下させる要因。また、米長期金利上昇はドル高要因でもあり、ドル建てで取引される金にとっては割高感が生じることで弱材料。  今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が3月16〜17日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)が注目され、市場ではFOMC後に公表される政策金利見通しで利上げ時期が前倒しされるとの見方が広がっていた。結果は参加者18人の政策金利見通しでは、ゼロ金利が少なくとも2023年末まで続くとの中心シナリオが、前回2020年12月時点から維持されたことから、早期の利上げ観測は後退している。  米FOMC結果は金相場を支える材料となっている。ただ、米長期金利の上昇基調が続くようだと、金市場からの投資資金流出も続くことが予想される。

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