CFTC建玉報告:NY金(3月16日時点)

2021/03/22 17:11:02

 米商品先物取引委員会(CFTC)が19日に発表した建玉報告によると、16日時点のニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物市場の大口投機筋(非商業部門)の買越幅は18万0196枚となり、前週比5033枚拡大。期間中に、投機筋は買いポジションを増やし、売りポジションを減らした。  期間中のNY金は上伸。米議会上院が6日、新型コロナウイルス危機を受けた1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案を可決し、同法案が11日にも可決するとの観測が強まった。また、米労働省が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇し、市場予想と一致したが、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%上昇の予想に対し、0.1%の上昇に留まったことをきっかけに、米長期金利の上昇が一服したことから、金利を生まない資産である金は上伸。対主要国通貨でのドル安を受けた割安感からの買いにも支えられた。  ただ、16、17日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見ムードも強く、1730ドル付近では上値は抑えられた。新型コロナウイルス危機に対するパウエルFRB議長のハト派姿勢に変化はないとみられるが、一部に浮上するテーパリング(資産購入規模の縮小)や、利上げ観測に対するけん制姿勢の強弱によっては、金相場が大きく振れる可能性が高いとの見方から相場の上値は押さえられた。

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