2021年4月の金ETF現物保有量は減少−WGC

2021/05/07 11:22:37

 国際的な産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は5月7日、世界の金上場投資信託(ETF)の現物保有量の推計を発表。世界の金ETFの現物保有量の合計は4月30日時点で前月比18.33トン減の3567.16トンとなり、3カ月連続で減少。しかし一方で、金額ベースでは2030億0566万5573ドルとなり、2000億ドルの大台を回復した。

 金ETFの現物保有量は2020年11月6日に3923.77トン(改定)の過去最高を記録した後は減少傾向が継続。しかし、金額ベースでは回復傾向が見られ、金ETFからの資金流出に一定の歯止めが掛かった可能性があるとWGCは指摘している。

 地域別では、依然として北米からの資金流出が継続したが、流出量は減少。一方、欧州地域では増加。一般的に、北米の金ETFの現物保有量の変化は金価格との相関が大きいが、この関係は金価格の変化に対して1〜2ヶ月程度遅れる傾向がある。最近の金価格の上昇を考えると、今後数カ月の金ETFへの投資需要が増加する可能性がある。これらの変化は、4月に米長期金利の上昇傾向が一服し、落ち着きを取り戻しつつあることや、米連邦準備制度理事会(FRB)など各国中央銀行が、金融緩和政策の維持を示していることが要因となった。

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