NY金、1850ドルの節目を突破

2021/05/17 15:26:05

 5月17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金相場はアジア時間帯での取引で上昇。中心限月の期近6月限は一時、前日比17.50ドル高の1855.60ドル(日本時間5月17日15時15分現在)と、1850ドルの節目を突破している。
 5月14日発表された米経済指標で、4月の小売売上高と鉱工業生産指数、5月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値がいずれも市場予想を下回ったことを受け、インフレ懸念が後退する中、米長期金利の指標である10年物米国債利回りが1.62%台まで低下し、金利を生まない資産である金の強材料となった。また、アジアの市場関係者によると、インド、シンガポール、台湾などのアジア太平洋地域での新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる不安から、安全資産としての金需要が高まっている。
 今週は米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演や、日本時間20日午前3時公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月27〜28日開催)で、金融政策の手掛かりやインフレ高進をめぐる発言に注目が集まりそうだ。また、14日の米経済指標が概ね低調となったことから、今週発表される経済指標も注目される。

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