金ETFの増加傾向が継続、2カ月ぶりの高水準

2021/05/28 10:44:43

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、2021年5月27日現在で前週比6.99トン増加の1044.08トン。
 5月21日に前日比5.83トン増加、24日に同3.20トン増加し1046.12トンと、3月22日(1051.78トン)以来2カ月ぶりの高水準となった。ただ、26日には同2.04トン減少と5月19日以来1週間ぶりに減少。

 複数の米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が緩和的な金融政策を当面は維持する姿勢を示したことを受け、米長期金利の指標である10年物米国債利回りが低下したことが、金利を生まない資産である金の支援材料となった。
 また、25日発表の弱い米経済指標と米長期金利の低下がドル売り材料。一方、欧州では新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖の緩和を背景に景気回復期待が強まっていることや、良好なドイツの景況指数がユーロ買い材料となり、ドル安・ユーロ高が進行。主要6通貨で構成されるドル指数が5月25日に一時89.535と、1月7日(89.321)以来4カ月半ぶりの安値を付けたことも支援材料となった。

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