金ETF、1040トン台での一進一退

2021/06/04 11:02:03

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、2021年6月3日現在で前週比2.33トン減少の1041.75トン。
 5月28日は前日比0.87トン減少、6月1日は同2.62トン増加、2日は同4.08トン減少となり、1040トン台での一進一退となった。

 今週発表された米経済指標の強い内容を受けて、米長期金利の指標である10年物米国債利回りが1.630%台に上昇したことは、金利を生まない資産である金には圧迫材料。ただ、米金融緩和の長期化観測を改めて裏付けた米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言や根強いインフレ懸念が支援材料となった。
 4日発表予定の5月の米雇用統計が雇用情勢の改善を示したとしても、米FRB当局者のハト派姿勢に変化がなければ、金市場からの投資資金流出は抑えられるだろう。

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