CFTC建玉報告:NY金(6月1日時点)

2021/06/07 13:18:41

期間中のNY金は上伸。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言を受け、米金融緩和の早期縮小観測が後退したことや、米長期金利の指標である10年債利回りが低下したことなどが支援材料となり、1トロイオンス=1900ドル台を回復した。暗号資産(仮想通貨)ビットコインの下落も、安全資産とされる金へ資金が流入した要因。また、28日にバイデン米大統領が議会に提出した22会計年度の予算教書は、歳出額が6兆110億ドルと戦後最大規模となり、米財政の悪化懸念も金の押し上げ材料となった。

米商務省が28日発表した4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、コア指数が前年同月比3.1%上昇と、約29年ぶりの高い伸びを示した。ミシガン大の1年先の期待インフレ率も4.6%上昇と、約10年ぶりの高水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいた米経済活動の正常化を改めて裏付けた。
これに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)は「物価上昇は一時的」との見方を維持しているため、金利上昇を警戒した金への売り圧力はさほど感じられない。連休明け1日の金現物相場は反落した。一時5カ月ぶりの高値を付けたが、5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が改善したことに加え、米国債利回りも上昇したことから、金の投資妙味が後退した。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ