金ETF、米FOMC結果で投資資金流出が活発化する懸念

2021/06/18 11:13:32

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、2021年6月17日現在で前週比2.62トン減少の1041.99トン。
 6月11日〜15日まで横ばい状況が続いた後、16日に前日比1.17トン増加したが、17日には同3.79トン減少。

 今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が6月15〜16日開催した連邦公開市場委員会(FOMC)に、市場関係者の注目が集まっていた。結果はFOMC参加者の政策金利見通しで、ゼロ金利の解除時期が3月会合の2024年以降から23年に繰り上がり、利上げ回数は1回から23年に2回となった。また、パウエル米FRB議長が会見で、量的緩和縮小については議論の開始に向けて検討していく姿勢を示した。
 市場では米FOMC結果について「タカ派的」と受け止められ、外国為替市場ではドルが対主要通貨で買われ上昇。主要6通貨で構成されるドル指数は6月17日の終値で91.889と、4月12日(92.138)以来2カ月ぶりの高値を付けた。
 米FOMCのタカ派的な結果により、ドル相場の上昇基調が継続するようだと、「SPDRゴールド・シェア」からの投資資金流出が活発化することが懸念される。

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