金ETF:米FOMC結果を受け、1カ月ぶりの増加

2021/07/30 9:32:25

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、7月23日に前日比1.17トン減少、26日に同1.74トン減少した後は横ばい状況が続いた。しかし、7月29日に同5.82トン増加と、6月28日以来1カ月ぶりの増加となった。

 市場関係者が注目していた米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月27〜28日に開催された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金市場では、FOMC声明や、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の会見で「量的金融緩和策の縮小時期や方法について言及するのでは」との警戒感が広がり、売りが先行していた。
 しかし、パウエル議長はFOMC後の会見で、量的緩和縮小の条件の一つである労働市場の改善については「新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大が回復にとって重しとなる可能性があり、まだ時間がかかる」と説明。利上げの検討からも遠いとの認識を示した。さらに、7月29日に発表された4〜6月期の米実質GDP(国内総生産)速報値が前期比6.5%増と4四半期連続で拡大したが市場予想の8.5%を下回ったことから、量的緩和の早期縮小や利上げ前倒しへの警戒感を和らげ、金利を生まない資産である金の支援材料となった。

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