4日のNY金、米FRB高官発言で上げ幅縮小

2021/08/05 8:37:15

 4日のNY金はほぼ変わらず。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比0.40ドル高の1814.50ドル。
 米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した7月の非農業部門就業者数は前月比33万人増と、市場予想の69万5000人を大幅に下回ったことを受けて、ドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金は割安感から買われ上昇。期近12月限は1835.90ドルの高値を付けた。
 しかし、その後は米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が景気が想定通りに回復すれば、「年内に量的緩和縮小開始の発表を行うことを支持する」と発言すると、量的緩和縮小の前倒し観測が強まったことから、米長期金利が上昇。外為市場ではドル高・ユーロ安の流れに転じ、金は売られる展開となり、上げ幅を縮小した。

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