金ETFは減少、米量的緩和早期縮小観測の再燃で

2021/08/06 10:22:43

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、8月2日に前日比1.75トン減少、3日に同1.74トン減少、5日に同0.36トン減少。

 今週は米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が「景気が想定通りに回復すれば、事実上のゼロ金利を解除できる環境が2022年末までに整う」と述べたほか、米セントルイス連銀のブラード総裁と米ダラス連銀のカプラン総裁が、量的緩和縮小の早期着手を提唱するなど、タカ派的な発言が相次いだことから、「量的緩和の早期縮小観測」が再び強まり、米長期金利とドルが上昇したことで、金市場から投資資金が流出した。

 目先の注目イベントは8月6日に発表される7月の米雇用統計。市場では米FRBが雇用統計を量的緩和縮小の開始時期を判断する上で注目していることから、関心が高まっている。景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数の市場予想は87万人増加。前述のように市場では「米FRBによる量的緩和の早期縮小観測」が再び強まっており、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を上回った場合、金市場からの投資資金流出が活発になる可能性がある。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ