金ETF:減少傾向が継続、3カ月半ぶりの低水準

2021/08/16 10:21:30

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、8月6日に前日比2.33トン減少、9日に同1.74トン減少した後、10日〜12日は横ばいとなったが、13日は同1.75トン減少の1021.79トンと、5月9日(1019.33トン)以来3カ月ぶりの低水準。

 NY金は8月9日、堅調な雇用統計による米量的緩和の早期縮小観測を背景とした売りに約4カ月ぶりの安値水準に下落。ただ、その後は11日に発表された7月の米消費者物価指数の伸び率が前月から大幅に鈍化姿勢したことや、13日に発表された8月の米ミシガン大学消費者景況感指数・速報値が約10年ぶりの低水準に急低下したのを受けて、米量的緩和の早期縮小観測が後退したことで買われ反発、13日には1781.90ドルと1週間ぶりの高値を付けた。

 「SPDRゴールド・シェア」はNY金の上昇が支援材料になったものの、米株価の上昇で投資家のリスク選好姿勢が強まったことが圧迫材料となった。 ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は10日から4営業日連続で終値の史上最高値を更新。@米議会上院でインフラ投資法案が可決、A7月の米消費者物価指数の伸びがほぼ市場予想の範囲内にとどまる、Bウォルト・ディズニーの好決算・・・などが買い材料となった。

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