金ETF:減少傾向を継続、1000トンの大台割れ寸前に

2021/08/30 11:29:46

 ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、8月20日〜25日まで4営業日連続で減少(13.38トン減)し、8月25日には1001.72トンと、2020年4月9日(994.19トン)以来1年4カ月ぶりの低水準を記録。

 前週の米株式市場は、新型コロナウイルスのワクチンが正式承認されたことで接種ペースが加速し、経済正常化への動きが進展するとの期待感が広がり、ダウ平均は20日から25日まで4営業日続伸。また、ナスダック総合指数は終値で23日に史上初の1万5000の大台を突破し、25日まで3営業日連続で史上最高値を更新した。米株価の上昇で投資家のリスク選好姿勢が強まる一方、安全資産としての金には圧迫材料となった。

 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言が支援材料となっている。8月27日の米ジャクソンホールでの経済シンポジウムでの講演で、パウエル議長は量的緩和策をめぐり「年内の縮小開始」が適切と表明する一方で、量的緩和縮小開始に伴う早期利上げ観測をけん制した。市場では「早期の緩和縮小に慎重」との受け止めが広がっている。

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