28日のNY金は下落、米長期金利の上昇やドル高が弱材料

2021/09/29 9:05:01

 28日のNY金は下落。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比14.50ドル安の1737.50ドルとなった。
   米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和縮小(テーパリング)の開始が11月にも発表されるとの観測を背景に、米国債利回りはほぼ全ての年限で上昇すると、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 また、28日の米上院公聴会において、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長とイエレン米財務長官が証言。米債務上限が引き上げられず、そのために米国が債務不履行(デフォルト)に陥れば、壊滅的な影響が及ぶと警告。米債務上限引き上げを巡る懸念が深まる中、米株式市場が急落したことで、金を売って損失を補う動きが強まり、NY金は中心限月としては8月10日(終値1731.70ドル)以来、7週間ぶりの安値水準となった。

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