29日のNY金は続落、米国の量的緩和縮小の年内開始観測を背景に

2021/09/30 9:09:08

 29日のNY金は続落。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比14.60ドル安の1722.90ドルとなった。
   米連邦準備理事会(FRB)が11月に量的緩和の縮小(テーパリング)を開始し、来年末にも利上げを実施するとの期待感を背景に、対主要国通貨でのドル高が進行。主要6通貨に対するドル指数は一時、2020年9月以来の高値94.435をつけたことで、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り続落した。また、米議会の債務上限引き上げを巡る攻防に注目が集まる中、米国債に対する売りが減速したものの、米長期金利の指標となる米10年債利回りが依然として高止まりしていることも、金利を生まない資産である金の価格を下押し、ドル建てNY金は終値ベースでは今年3月31日(1715.60ドル)以来、約半年ぶりの安値圏に値を沈めた。

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