8日のNY金は軟調、9月の米雇用統計を受け上下動

2021/10/11 9:07:22

 8日のNY金は軟調。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比1.80ドル安の1757.40ドルとなった。
 8日に米労働省が発表した9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増と市場予想の50万人増を下回り、9か月ぶりの小幅な増加に留まった。これを受け、NY金は一時上伸し、高値1782.40ドルをつけた。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に量的緩和の縮小(テーパリング)を開始するという計画は変わらないとの見方や、利益確定の売りも入り上げ幅を縮小。その後は、米長期金利の指標となる10年債利回りが1.617%と6月以来の高水準をつけたことが、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となり、マイナス圏に値を沈めた。

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