11日のNY金は下落、対円でのドル高を受け

2021/10/12 9:14:40

 11日のNY金は下落。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比1.70ドル安の1755.70ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が11月にも量的緩和の縮小(テーパリング)の開始時期を発表するとみられていることが、米債利回りを押し上げる中、企業の銀行の資金決済が多くなるため、実需のドル需要が強まる5・10日を迎え、日米の金利差を意識した円売りドル買いが進行。また、エネルギー価格の上昇を背景に安全通貨としてドルを買う動きも強まり、対円でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 新型コロナウイルス流行下での産油国の減産や、石油企業の配当重視の姿勢、各国政府にクリーンなエネルギーへの転換を迫る圧力といった要因で石油生産が鈍る中、コロナ禍からの経済回復を背景に、エネルギー需要が過熱気味となっており、米国産標準油種WTIの中心限月11月限は一時82.18ドルまで上昇し、2014年10月29日(高値82.88ドル)以来、約7年ぶりの高値をつけた。

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