12日のNY金は上伸、世界的なインフレ懸念の高まりを背景に

2021/10/13 9:13:00

 12日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比3.60ドル高の1759.30ドルとなった。
 エネルギー価格急騰によるインフレ懸念が強まる中、投資家のリスク回避姿勢が強まると共に、インフレヘッジとして金を買う動きが強まり上伸した。ただ、対ユーロでのドル高が相場の上値を押さえ、上げ幅は限られた。
 NY原油が高止まりしている他、欧州地域では天然ガスの価格上昇、中国では石炭価格の上昇にともなう電力不足による景気減速懸念が台頭していることで、インフレ高進と景気低迷が同時に進むスタグフレーションへの警戒感が高まっていることも、安全資産として金が買われる要因。国際通貨基金(IMF)は12日、世界経済見通しの改定を発表。2021年の実質成長率の見通しを5.9%と前回7月の予測から0.1ポイント引き下げた。新型コロナウイルスの感染再拡大による供給制約が響き、全体として成長に下振れリスクがあるとの懸念や、高インフレ率が長引く可能性にも警戒感を示している。

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