13日のNY金は急伸、米長期金利の低下やドル安を受け

2021/10/14 9:11:15

 13日のNY金は急伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比35.4ドル高の1794.7ドルとなった。
 米労働省が13日発表した9月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比5.4%上昇し、伸びは前月の5.3%から加速。9月の米CPIがインフレの高止まりを示す内容となったことを受け、米長期金利が上昇。対ユーロでのドル高が進行したことで、ドル建てNY金は一時下落した。しかし、その後は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ高進に対応せざるを得なくなるとの見方が台頭し、米債券市場では短期債利回りが上昇する一方で、長期債利回りが低下。この流れから、米長期金利が低下すると共にドルが売り戻され、NY金は急速に買いを集めて急反発。ドル安とインフレ高進が世界経済の成長に打撃を与えるとの懸念にも支援された。

   また、米FRBは13日、9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公開。11月半ば、もしくは12月半ばに量的緩和の縮小(テーパリング)が開始できるとの認識が示された。しかし、インフレについては見方が分かれ、「ほとんど」の参加者が上昇リスクを見ており、「一部」の参加者はインフレ高進がインフレ期待やさらに物価に影響を与えることを懸念しているとされ、「ほかの数名」の参加者が現在のインフレ圧力はサプライチェーン(供給網)が滞っているためで、将来的に緩和されるとの見方を示していた。

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