14日のNY金は堅調、一時1800ドル台を回復

2021/10/15 8:58:58

 14日のNY金は堅調。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比3.20ドル高の1797.90ドルとなった。
 世界的なエネルギー価格の上昇に伴うインフレ懸念が広まる中、金へはインフレヘッジとしての買いが入り上伸、約1か月ぶりに1800ドル台を回復する場面もあった。ただ、14日に労働省が発表した9月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率は、前年度比8.6%増と市場予想の8.7%を下回ったことで、過度なインフレ懸念が後退する一方で、米長期金利の指標となる米10年債利回りが低下したことは、金利を生まない資産である金にとっては弱材料。強弱材料が交錯したことで調整の動きも強まり、上げ幅は限られた。

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