19日のNY金は反発、ドル安やインフレ懸念などを手掛かりに

2021/10/20 10:00:59

 19日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比4.80ドル高の1770.50ドルとなった。
 北朝鮮が弾道ミサイル(SLBM)を発射したとの報道を受けた地政学的リスクの高まりから安全資産としての買いが入った。また、9月の米住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.6%減の155万5000戸と、市場予想(162万戸)を下回り、対主要国通貨でのドル安に振れたことで、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。しかし、良好な米国の企業決算を受けて米株式市場が上伸し、投資家のリスク選好姿勢が強まったことや、米長期金利の指標となる米10年債利回りの上伸に上値を押さえられ、上げ幅は限られた。
 また、新型コロナウイルス危機から世界各地で経済の正常化が進む中、北半球では今後冬にかけて気温が下がり、暖房需要も高まるため、エネルギー供給不足が一段と悪化するとの見方から、原材料費などコストの上昇が原因で発生するコストプッシュインフレへの懸念が高まっていることも、金相場を支えた。

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