22日のNY金は上伸、パウエル米FRB議長の発言を受け上げ幅を縮小

2021/10/25 8:57:51

 22日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比14.40ドル高の1796.30ドルとなった。
 世界的なエネルギー価格の上昇を背景としたインフレ懸念やサプライチェーン(供給網)の混乱による景気への警戒感から安全資産として金が買われて上昇。22日のNY金は高値1815.5ドルをつけ、9月7日(高値1833.50ドル)以来、1か月半ぶりの高値を付けた。
 しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が22日の講演で、供給上の制約とインフレ高進は従来の想定よりも長く続く可能性が高いとしながらも、「量的緩和の縮小(テーパリング)時期だと思うが利上げのタイミングではない」との見解を示したことで、対主要国通貨で売られていたドルが買い戻される一方、ドル建てNY金には割高感からの売りが入り、上げ幅を縮小。米FRBがインフレ高進に対応するために利上げに動かざるを得なくなり、景気後退下でインフレが高進するスタグフレーションが発生するのではないかとの懸念が後退した。

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