28日のNY金は続伸、米GDPの減速などを手掛かりに

2021/10/29 8:40:11

 28日のNY金は続伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比3.80ドル高の1802.60ドルとなった。
 米商務省が28日に発表した2021年第3・四半期(7月-9月)の米国の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比2.0%増。ただ、第2・四半期の6.7%増から大幅に減速し、市場予想(2.7%増)も下回った。感染力の強いデルタ変異株の流行が旅行や外食などのへの支出の伸びを抑制した他、世界のサプライチェーン(供給網)を一層圧迫し、自動車などの商品不足に消費支出が抑制されたことが要因。これを受け、NY金は安全資産としての買いが入り上伸した。また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言も消化される中で、対ユーロでのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いにも支えられた。

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