NY金は上伸、英中銀の利上げ先送りを受け

2021/11/05 8:51:10

 4日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比29.60ドル高の1793.50ドルとなった。
 イングランド銀行(英中央銀行)は4日の金融政策委員会で、政策金利を過去最低の0.1%に据え置くことを決定。市場では、10月17日のイングランド銀行のベイリー総裁の発言を受け、今回の会合で利上げが決定されるとみられていたためサプライズとなった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル総裁や欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事も利上げを急がない姿勢を示したことで、世界的にインフレ圧力が高まる中で、欧米中銀が利上げ時期を早めるのではないか、との市場の警戒感が後退すると共に、金利を生まない資産である金が買われ、NY金は一時1トロイオンス=1800ドルの大台を回復。その後は利食いの売りなどに上げ幅を削られ大台を割り込んだが、高値圏で推移している。

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